スルフォラファン
- daikonmedica
- 3月15日
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スルフォラファン(Sulforaphane)

スルフォラファンは、アブラナ科野菜に含まれる イソチオシアネート系フィトケミカルの一種で、特にブロッコリーやブロッコリースプラウトに豊富に含まれる成分である。同じくアブラナ科に属する大根、カブ、ターニップなどにも関連する硫黄化合物が含まれ、これらは野菜特有の風味の原因となると同時に、生体防御作用を持つことで知られている。
これらの 揮発性アリルイオウ化合物は、フリーラジカルの捕捉や発がん物質の代謝活性化抑制などの作用を通じて、皮膚・大腸・肝臓・肺などにおける発がん抑制に関与する可能性が示唆されている。
その中でも近年特に注目されているのが、イソチオシアネートの一種である スルフォラファン。
成分特性
スルフォラファンは、植物細胞内では グルコシノレート(スルフォラファングルコシノレート)という前駆体の形で存在する。
植物組織が破壊される(咀嚼・刻むなど)と、酵素 ミロシナーゼが作用し、加水分解を経てスルフォラファンが生成される。
特徴として
前駆体グルコシノレート:熱に比較的安定、水溶性
スルフォラファン:揮発性があり生理活性を持つ
という性質を持つ。
生成機構
スルフォラファンは、硫黄化合物配糖体である グルコシノレートから生成される。
ミロシナーゼがチオグルコシド結合を切断
硫酸エステルが分子内反応を起こす
イソチオシアネートが生成される
このイソチオシアネートの一種がスルフォラファン
発見と研究
スルフォラファンの抗がん作用の研究は、ジョンズ・ホプキンス大学の研究者である
ポール・タラレーらによって進めれました。
植物成分のスクリーニング研究の結果、ブロッコリーに含まれるスルフォラファンに 強い解毒酵素誘導作用があることが確認されています。
その後の研究により、発芽後約3日目のブロッコリースプラウトが最も高濃度であることが報告されています。
ブロッコリースプラウト中のスルフォラファン量は
成熟ブロッコリーの 約10倍
品種によっては 20倍
とされ、この発表を契機に米国でスプラウトブームが起こりました。
期待される機能性
1. 肝臓サポート(解毒作用)
体内に存在する 第2相解毒酵素の生成を誘導し、発がん物質や有害物質の無毒化を促進する可能性が報告されている
2. 抗酸化作用
スルフォラファンは直接抗酸化物質として働くのではなく、抗酸化酵素の発現を誘導することで間接的に抗酸化作用を発揮
この作用は比較的長く持続し、体内で 約3日間活性が続く可能性が示唆されている
3. 発がん抑制
発がん物質の代謝活性化を抑制し、解毒酵素を誘導することで 発がんリスク低減に関与する可能性が報告されている
4. 抗菌作用
スルフォラファンは**ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)**に対する抑制作用が研究で報告されている
5. 代謝促進
抗酸化酵素の誘導とグルタチオン生成促進により、細胞機能やDNA合成に関与し、細胞代謝の維持に寄与すると考えられています
6. その他報告されている作用
研究では以下の可能性も報告されています
紫外線ダメージ防御
心血管疾患予防
コレステロール低下
糖代謝改善
炎症抑制
関節疾患への影響
フリーラジカルサポート

※機能性に関する内容は研究報告に基づく参考情報であり、医療・広告目的の効果効能を示すものではありません。
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